インターンシップ
インターンシップ

No2.舟越瑞枝

インターンシップ 実習体験記

一橋大学国際・公共政策大学院 公共法政プログラム1年
舟越瑞枝

実習先:文部科学省 研究開発局地震・防災研究課
実習期間:2009年8月3日(月)~8月14日(金)

 今回、文部科学省研究開発局地震・防災研究課(地震課)で2週間インターンシップをさせていただくことができました。 インターンシップに応募した動機は、単純ですが現場の雰囲気を知りたいというのが一番の理由であり、また公共政策大学院で公の仕事を対象に学ぶにおいて現場の雰囲気を知っていた方がより政策やそのシステム等を具体的にイメージしながら学ぶことができるようになるのではないかという思いがありました。 また、防災に関しては福岡西方沖地震を体験したことから防災行政に興味を持っていたため地震課でのインターンシップを希望しました。 実際に2週間という短い期間の中で非常に貴重で内容の濃い体験をさせて頂くことができたと感じています。

実習内容

 主な実習内容は、様々な会議の傍聴(これがメイン)、簡単な課内業務の手伝い(会議の準備や議員会館への資料配布など)、関係施設の見学(防災科学技術研究所や東大地震研究所、文部科学省内の見学施設など)でした。 また、昼食時などの時間を使って課内の職員の方々をはじめとして他の部署の方々とも話をする機会を作って頂いたり、国際協力にも興味があるといったところ、JICAで行われる会議に同行させて頂いてまたそこでも職員の方に話を伺う機会を作って頂いたりと、本当に2週間が楽しくあっという間に過ぎてしまったと感じています。

 そのような実習の中で一番印象強く残っているのが、静岡県駿河湾沖での地震が発生したのがちょうど私のインターン中だったのです。 また、地震が発生した際の当日の動きを直に見ることができたのはとても貴重な体験でした。 また偶然にも通常の地震調査委員会(通常月一で開催し一月で発生した地震を評価、大きな地震が発生した場合には臨時会を開催)を開催した次の日に今回の地震が発生したため、二日連続で通常委員会と臨時委員会の二つを傍聴することができました。 前日の定例会の記者レク(記者会見)ではマスコミが少なかったのに地震が発生した後はやはりかなりの数が集まってきており、世間の関心が集まっている様子をその取材陣の多さに見て取れるようでした。 これもまたインターンシップに参加したからこそ味わえる現場の雰囲気であったと思います。

感想

 今回の実習を通して、霞ヶ関の仕事の現場の雰囲気はもちろんのことですが、当たり前のように享受している行政サービス、例えば地震発生時の震度情報(テレビの緊急テロップ)等もよく考えると発生から殆ど時間を置くことなく正確な情報を得ていることもすべて行政の仕事であり、今回インターンシップをするなかで日本の地震観測システムがどのように整備・維持されているのかを知ることでこのような地道で着実な活動によって私たちの生活が支えられているのだということ、行政の仕事の必要性ややりがいを改めて感じることができたように思います。

 最後に、地震課及びお世話になった職員の皆様の温かな受け入れとご配慮のおかげでとても充実した2週間を過ごすことができたことを、この場を借りてお礼申し上げます。本当にありがとうございました。